薄板多量溶接の技術
薄板多量溶接は主に塗装プラントダクトに使われる空調ダクト技術です。
一般に厚さ1.4mm以上の溶接加工は 行うことができても、1.2mmの薄板への溶接を施すことはできません。
大矢設備では厚さ1.2mmのアルミメッキ鋼板・ SUS304亜鉛メッキ鋼板を使用し、熱に強く、強度を確保しつつ機密性を高め、液体をダクト外へ漏らさないという特徴を持った溶接加工技術を提供しています。
その特徴から、現在はおもに自動車製造における塗装ライン用のダクトとしてご発注いただいており、大変喜ばれております。
大矢設備では今後、環境分野における適用も視野に入れております。
まだまだ他にも機密性の高いダクト工事の潜在需要があると確信しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
薄板多量溶接の導入のメリット
軽量化
ダクト組み立てに必要となるアングル類が一切不要になります。その分、ダクト製品の軽量化が図られ、 建造物への負担が軽減されます。
強度アップ
切断された鉄板はおもに、「ボタンパンチはぜ」もしくは「ピッツバーグはぜ」により「はぜかけ」が 行われます。薄板多量溶接では「はぜかけ」ではなく溶接により組み立てるため、ダクト製品の強度は 数倍アップします。
短納期化
アングルの加工、組み立て、また「はぜかけ」などが一切不要となるため、全体における作業工数が減り 短納期化が進みます。
漏洩率ダウン
「はぜかけ」の場合、その施工方式から液体や気体を外部に約2割程度漏らしてしまう場合があります。薄板多量溶接 では、この漏洩率が全くなくなるため、外部に漏れ出しては困るような液体や気体のダクトに最適です。